Multifocul IOL FineVision
多焦点眼内レンズ・FineVision

多焦点眼内レンズ 3焦点眼内レンズ FineVision

 ファインビジョン(FineVision)高性能3焦点眼内レンズ手術による老眼、近視、乱視、遠視一括の治療について

ファインビジョン(FINE VISION)は遠くと近くと中間距離の3点に焦点が合う眼内レンズです。

2011年、眼内レンズ発祥の地、ヨーロッパの眼内レンズメーカー「Physiol」社から、従来の2焦点眼内レンズの問題点であった
コントラストの低下を実用上解消する、素晴らしい革命的な白内障手術用眼内レンズ「FINEVISION」「FINE VISION Toric」が発表されました。

・FineVisionの特徴

  1. 近くも遠くも、そして中間距離(60~80cm先)も、眼鏡無しで全部よく見える。
  2. 近視の矯正にも、優れた効果を発揮する。
  3. 従来の多焦点眼内レンズの弱点だった、コントラスト(鮮明さ)、ハローとグレア(暗い場所での「光の輪」、「にじみ」)が非常に低いレベルまで改善。

生涯メガネなし、全距離良く見える白内障手術(1)

〜2016-17年 最新の多焦点眼内レンズの本当の実力〜   鈴木眼科グループ理事長 鈴木高佳

  前回までの数回の連載は、「め」の話から少し離れて、「良いお医者さんとは何か?」「ソクラテス、プラトン、再びヒポクラテス」と題して、眼科医療のみならず医療の本質について、現役医師の立場から日々想っている「つれづれ」を、少し掘り下げて、医療の起源や歴史をたどって書かせていただきました。今回からしばらくは少し趣向を変え、久々に私の専門分野である眼科手術関連から、今Anda読者の皆様に是非お伝えしたい最近の話題である3焦点の多焦点眼内レンズ「ファインビジョン」、「ファインビジョン乱視用」、最新型白内障手術用眼内レンズについての情報をお届けします。

従来の白内障手術に、まだ残されていた問題点
 従来の白内障手術用眼内レンズによる白内障手術は、約30年前の登場から、この10〜15年の間の絶え間ない改良により、かなり完成度の高い手術となってはいましたが、まだ、次の様な短所がありました。
・一つの限られた距離にしかピントが合わない単焦点眼内レンズでは老眼の問題が克服できないため、メガネが手放せない。むしろ年齢や度数によっては手術によって老眼が強まってしまう。手術後もほぼ老眼鏡などメガネが必須。
・乱視の矯正が不完全。

 また、1、2の欠点を補って約8〜10年前に登場した従来の多焦点眼内レンズは、単焦点眼内レンズと違って「近くも遠くもメガネなしで見える」事を、ほとんどの患者さんで実現できた大きな進歩がありましたが、それでもまだ次の様な欠点がありました。
・得られる画像のコントラストが低下してしまう(「くっきりさ」「鮮明さ」が不十分)
・近くと遠くの間の「中間距離」の見え方、ピントが不十分で、特にパソコン作業時などの見え方には弱点を残していた。

2015年、白内障手術は従来をはるかに超えた次元に。

そこに、2015年、眼内レンズ発祥の地、ヨーロッパの眼内レンズメーカー「Physiol」社から、先のような問題点を実用上完全に解消する、素晴らしい革命的な白内障手術用眼内レンズ「FINEVISION 」、「FINEVISION Toric」(写真1、以下、ファインビジョンと表記)が発表されました。まず眼科医療の最先端を行くEUの眼科手術先進国ドイツ、フランス、ベルギー、イギリスなどのヨーロッパ諸国で使用開始され、その高い性能が大きな反響を呼びました。現在に至るまで、「これまで世界で発売されたいかなる白内障手術用眼内レンズより優れた最高の眼内レンズ」、「究極の理想的な白内障手術を可能にする画期的な眼内レンズ」として、世界中で高い評価を受け続けています。
 日本でも、私が手術を執刀している神奈川県の鈴木眼科グループでは早くからこのレンズに注目して情報収集に努め、その高い性能と品質を確認後、東京神奈川を含む首都圏でも最も早い導入施設の一つとして2015年後半から手術に取り入れ、患者さんから高い満足の声をいただいています。今では日本国内でも多数の有名眼科病院、眼科クリニックの白内障手術医にも認められ、採用が広がっています。

究極の理想的白内障手術用眼内レンズ「FineVision」登場!

ではこのFineVision眼内レンズは、なぜそこまで理想的と言えるのでしょうか?
詳しい解説は、次回以降にも説明いたしますが、概要になるポイントは次の3つです。
1.近くも遠くも、そして中間距離(60〜80cm先)も、メガネなしで全部よく見える。
2.乱視の矯正にも、優れた効果を発揮する。
3.従来の多焦点眼内レンズの弱点だった、コントラスト(鮮明さ)、ハローとグレア(暗い場所での「光の輪」、「にじみ」)が非常に低いレベルまで改善。

遠くも近くも中間も!運転時のカーナビも標識も、ゴルフや水泳、旅行時にもこんな便利

近年、高齢者の自動車や軽トラック運転による悲惨な交通事故が、多い時は毎日の様に報道されます。
従来の白内障手術でも、限られた一定の距離は見えますが、それ以外の距離はメガネの助けを借りないと見ることができませんでした。老眼鏡や遠近両用メガネによって、一定距離以外も見ることができますが、例えば運転している時はどうでしょうか? 
 最近の話です。タクシーに乗った時に、60代くらいに見える運転手さんでしたが、「行き先をナビ設定していただけますか?」と私がお願いしたところ、「カーナビは便利なので、本当はもっと使いたいのですが、プライベートでは使っていても仕事中は使わないんです」、と話されていました。理由を聞くと、遠近両用メガネをかけていても、視線を大きくずらすために目や頭を動かさないとカーナビをよく見ることができないので、お客さんから見て見栄えが悪いし、危険な場合もあるから、という事でした。「確かにその通りだ」と思いました。そして、多焦点眼内レンズを、医師として多数の患者さんにおすすめする理由が、もう一つ増えました。実は多焦点眼内レンズは、視野のすべてで、近くにも遠くにも、そしてファインビジョンでは中間距離にもピントが合う設計になっているので、運転時でも視線を大きくずらさなくても、信号や標識、スピードメーターや、カーナビも、自然とピントが合って見ることができるのです。これは運転時には安全性にも大きなメリットのあることだと思います。
 ゴルフや水泳、マリンスポーツの時にも、メガネなしであらゆる距離が見える事はとてもメリットがあります。特に水泳やマリンスポーツは、メガネやコンタクトが必要なのとそうでないのとでは、便利さにとても大きな差があります。
 旅行の時も然り。地図やガイドブックを見ながら街歩きの時など、町の様子や景色と、地図を交互に見るのに、いちいち老眼鏡をかけ外ししなくてはならない煩わしさがないからです。旅行の楽しみが大きく広がるのではないかと思います。

読書もスマホもパソコンも、鏡の前でのお化粧も、こんなにラクに。

読書も新聞もスマホも、そして中間距離で行うパソコン作業も、ファインビジョンによる白内障手術であれば、その後の生涯にわたってほぼすべての距離や場面で、メガネをかけることなしにピントが合うので快適に見ることができます。その便利さを想像してみてください。
 女性読者の皆様は、最近鏡の前での、特に目の周りのお化粧にご不便はないでしょうか?近眼の方であれば、メガネを取れば、近い距離を見ることができるので、あまり感じないかもしれませんが、もともと「目がいい」、遠視の方や、乱視の強い方は特に老眼年齢以降、老眼鏡(メガネ)をかければ近くは見えても、目元のお化粧はメガネがあると非常にやりにくい、という事はないでしょうか?
 ファインビジョンによる白内障手術によって、鏡の前でのメイクの時も、今までよりはるかに便利になります(もちろんメガネもコンタクトレンズもなしで)。細かいところまで鮮明に、綺麗に仕上がる事でしょう、仕上がりの個人差は、レンズの性能による範囲外、かも知れませんが(笑)。
(写真2)
次回は、最新の多焦点眼内レンズについて、さらに詳しくご説明したいと思います。

生涯メガネなし、全距離よく見える白内障手術(1)~2016-17年 最新の多焦点眼内レンズの本当の実力~
鈴木眼科グループ理事長 鈴木高佳

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